若さを保つ“白髪改善”の漢方療法 | 【頭美人】

白髪に漢方薬は効果的です！

白髪は改善できる？！

古くより白髪は老化の証し、治らないものと捉えられていました。

しかし、20年前、『白髪の根元に、メラニン色素を作り出す酵素が存在する』との研究成果が学会で発表され、白髪改善の潜在能力は毛根に残っており、食事や生活改善、他で“白髪が黒くなる”可能性を示唆しました。

東洋医学では、“老化現象”と深い関係にあるのは、免疫機能や排泄力と司る《腎水（じんすい）》と、
《腎水じんすい》を支える《肺金（はいきん）》（肺を含む呼吸器系と水分代謝を司る）と考え、自然な老化で白髪が生える目安を、男性は48歳、女性は42歳としています。

それよりも若い時から白髪がある人は、遺伝、毎日の飲食と生活習慣の偏り、内蔵の働きに不調がある、体質等が考えられます。

特に、貧血、不眠、冷え性、肩こり、腰痛等、血液不足や血行不順が強い体質だと、頭皮の血行も滞り、髪の毛根に充分な血液が届かないため、メラニン色素が形成されにくく、白髪になりにくいのです。

白髪をなくすには、“老化を防ぎ、若さを保つ”ことが大切で、体質に適した飲食・生活習慣で、体の中から原因を取り除きます。
状況によっては漢方薬を用いて、細胞から若返らせることで黒髪を生やします。
白髪、抜け毛改善のための判断基準として下記のことが挙げられます。

体質

暑がり、寒がり等の体感、体力、水分代謝、他を総合的に判断し体質に適した食材、サプリメント、漢方薬を選定する。

頭皮

頭皮の血行状態、色、温度などから、頭皮に適した漢方ヘアケア法（シャンプー、ヘアパック、養毛剤、漢方針、他）を選定し、白髪をケアする。

毛根

髪の根元を調べ、栄養状態と脂肪の不着等を確認し、摂取が必要な食材、サプリメントを選定する。

毛髪

毛髪に必須のミネラルのバランスと、有害金属の蓄積量を調べ、それによって適した食材を摂る。

白髪・抜け毛と関係が深い《腎水》と《肺金》によい食材

ごま、昆布、のり、ひじき、わかめ、黒豆、黒米、黒茶、牡蠣、エビ、豚肉、梨、銀杏、桃、びわ、ねぎ、ゴボウ、葛根

日常的に取り入れられる食材もありますので、これらを上手に用いて髪の健康にも留意しましょう。

『月刊ＭＯＫＵ』連載より引用

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