発毛を促進するツボ押しとは？ | 【頭美人】

世界が認めたツボには、髪への効果も

皆さんは、体の中に「ツボ」と呼ばれる部分があるのをご存知でしょう。

正確には「経穴（けいけつ）」と呼ばれ、刺激を与えることで特定の体の不調を改善させことができる部位のことです。

漢方医学で用いられる概念ですが、WHOでも効果が認められています。

よく知られているのは肩や首のこりをほぐすツボ。

一般の人で具体的なツボの位置を正確に知る人は少ないでしょうが、肩こりのときにもみほぐしたり指で押してみたりして、気持ちのいい場所があることは経験的に知っているはず。

では、髪にいいツボがあるってことはご存知ですか。

ツボで頭皮の血行を促進

もちろん、押せば魔法のように髪が生えてくるという部分があるわけではありません。

では、なぜ髪にいいのか。それはズバリ、血行を促進するからです。

薄毛になる理由の最たるものの一つは血流不良です。

毛髪の根本のところには毛乳頭という器官があり、毛細血管を流れてきたタンパク質やホルモンなどを橋渡しして毛母細胞に送り、髪の毛が作られます。

当然、血流が滞ると髪の毛の材料が不足しますし、各種ホルモンも正常に行き渡らなくなって、発毛・成長・休止・脱毛というヘアサイクルが狂ってしまうのです。

良好な血流確保は、髪の毛の健康を維持する鍵と言っていいでしょう。

髪に効くツボは8つ

頭皮の血行を良くするツボとして、最も知られているのが「百会（ひゃくえ）」です。

これは頭頂部にあり、両耳を結んだ線と眉間の真ん中から首筋の中心に向かってまっすぐに結ぶ線が交差するところです。

このほか、頭には百会の両脇にある「通天（つうてん）」、首筋の太い筋肉のすぐ外側に当たる「天柱（てんちゅう）」、天柱の外側にある「風池（ふうち）」が知られています。

また、頭部以外にも、鎖骨の外側に位置する「中府（ちゅうふ）」、へその3センチほど下に当たる「関元（かんげん）」、手の甲の親指と人差し指が分かれるところにある「合谷（ごうこく）」、手のひらを広げたときに手首の中心あたりの甲側にある「陽池（ようち）」があります。

この8つが頭の血行に効くツボです。

優しく、マッサージするように

では、これらのツボを刺激するとき、素人である私たちはどんなことに気をつければいいのでしょう。

第一は、力を入れすぎないこと。
ツボによっては、ある程度の強さで押したほうが効き目があるものもありますが、専門家でない私達がやるのは危険。

押して気持ちいいぐらいの加減を心がけましょう。

また、爪を立てるのは絶対に駄目です。

頭皮に傷がつき、そこから雑菌が侵入して、新たな皮膚トラブルの原因になります。

髪にいいからとツボを押して、かえって抜け毛が増えたということになれば笑えません。

また、押すときには、指の腹でマッサージするように頭皮を動かせば、さらに血行が促進されます。「優しく気持ち良く」を心がけましょう。

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