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毛髪の構造
毛根部の構造
The structure of the hair root
毛根部は、毛包壁、毛乳頭、毛母細胞、毛包、毛細血管によって成り立っています。
毛根の先端部分は丸く膨らんでおり、毛球部と言われています。毛球部は髪の毛を精製する工場のような場所です。毛球部の先端にある毛乳頭には、毛乳頭細胞と毛細血管があります。
毛乳頭は毛細血管から栄養を吸収し、様々なシグナルを毛母細胞へ伝達します。毛母細胞は、毛乳頭の周りをふんわりと丸く包んでおり、毛乳頭から直接シグナルを受け取ります。
シグナルを受けた毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、毛母細胞をどんどん増やしていくのです。毛母細胞は、皮膚表面に上がっていくにつれ、少しずつ角化していきます。このようにして、毛母細胞が増え、角化しながら皮膚表面へ押しだされていくことにより、髪の毛が伸びていくのです。
また、毛母細胞が密集している部分には、メラニン細胞が多く存在しています。髪の毛の色を決めるのは毛髄質のメラニン色素の量ですが、毛球部でいかに色素が取り込まれるかで色素含有量が変わってきます。
白髪の人は、毛球部でメラニン細胞の働きが衰えてしまったため、メラニン色素が毛髪に全く入っていない状態です。
毛根部の構造
毛球部で作られた髪の毛は、毛包壁を通って皮膚表面へと向かいます。毛包壁は、皮膚が内側に向かって筒状になっている部分のことですが、この毛包も毛母細胞によって成り立っています。
このようにして、毛母細胞での細胞分裂は常に繰り返され、一日中休むことなく髪の毛が生成されているのです。
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