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プロが教えるくせ毛の原因と対策&くせ毛を目立たせなくする方法とは
About the cause of unruly hair
髪のセットなどをする時にくせ毛で悩む方も多いのではないでしょうか。
特に湿気が多い日や雨の日などは髪の毛がうねってしまい、言うことを聞かない自分の髪の毛に嫌気がさしてしまう方も多いことでしょう。
くせ毛は遺伝によって起こる可能性が非常に高いものなので、親がくせ毛の場合はかなり高い確率で子供もくせ毛になります。
くせ毛は生まれつきだから仕様がない。。。と諦めなければならないのか、とは言い切れません。
日々の生活習慣が影響して、後天的にくせ毛が生えてきてしまうことがあるため、このケースですと、生活習慣を見直すことでくせ毛が改善することもあります。
くせ毛は日本人だけでなく、世界中の人が持っている髪の質となりますが、それぞれの地域によってくせ毛のタイプが異るのも、くせ毛の特筆すべきポイントではないでしょうか。
くせ毛の原因や対策など、くせ毛全般についてご紹介するので、是非参考にして下さい。
目次
くせ毛の仕組み
くせ毛というのは、具体的に髪の毛がどのような状態になっているかというと、髪の毛の中のタンパク質の結合が崩れて、タンパク質繊維が均等ではなくなっているという状態です。
髪の毛は、中心にメデュラという髄質があり、その周りをコルテックスという皮質が取り囲んでいます。この層が髪の毛の内部のほとんどを占め、髪の質を左右します。
コルテックスの中には、柔らかい繊維状のタンパク質と硬い繊維状のタンパク質が詰まっていて、縦につながっているのですが、これらの繊維状のタンパク質が均等に繋がっている場合は直毛、偏って繋がっている場合はくせ毛になります。
髪の毛の断面をマイクロカメラなどで見ると分かりやすいのですが、真っ直ぐに生えてきた髪の毛が正円に近いのに対し、くせ毛の断面は楕円形に近い形をしています。
そして、そのようなくせ毛が生えてしまう原因は、毛穴の形にあります。
毛穴の形がゆがんでいると、曲がって髪の毛が生えてきてしまうので、髪の内部でタンパク質が不均等になり、くせ毛になるのです。
くせ毛の特徴
くせ毛は直毛に比べて髪の毛が傷みやすいといわれています。
その理由としては、髪の毛が歪んで生えてきていますので、その分髪の毛のキューティクルが剥がれやすいのです。
また、直毛よりも髪の毛同士の空間が広いので水分量が少なく乾燥もしやすくなります。
髪の毛の水分量が少ないので、水分を吸収しようとするのですが、くせ毛は水分を含むとよりくせが強く出てしまうのです。
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くせ毛の種類
くせ毛と言っても様々な種類があり、一般的には「波状毛」「捻転毛」「連球毛」「縮毛」の4つに分類されます。
くせ毛の種類① 波状毛
日本人で最も多いくせ毛で、前髪などの生え際の毛がうねりやすいのが特徴です。
雨などの湿気でさらにうねったり、広がったりします。人によって先天的にうねりが強い方もいます。
くせ毛の種類② 捻転毛
髪が不規則に強くねじれて縄のようになるくせ毛です。
ねじれたり擦れたり、ブラッシングなどで絡んで、切れやすいのでパサつきなど原因となります。
くせ毛の種類③ 連球毛
髪の表面がぼこぼこしているという特徴があります。表面がザラザラしており髪の太さも均一ではなく、細い髪や太い髪があります。
日本人でこの髪質はあまりおらず、アフリカ系の外国人に多い髪質です。
くせ毛の種類④ 縮毛
その名通り髪が縮れた状態で内側波状毛のようになったり、豆のような毛状になっているのが特徴になります。毛根部分からねじれていることが多いです。
くせ毛の原因 先天的要因
くせ毛の原因の多くは先天的な遺伝によるものもありますが、後天的なことが原因になるケースもあります。
先天的なくせ毛の原因はいくつか考えられます。まず最も多いのが遺伝です。
遺伝的な原因は、人種や体質のよるもので、両親のどちらかがくせ毛である場合、子供もくせ毛になる確率は50%以上といわれています。
更に、両親が二人ともくせ毛の場合は、90%ほどの確率で子供に遺伝するようです。
くせ毛の遺伝に関しては、優性遺伝であるためにこれだけ高い確率で両親からくせ毛という特徴が遺伝されると考えられています。
特に男性の場合は、母親からの特徴を強く遺伝する傾向にあり、女性の場合はその逆で父親からの特徴を強く遺伝する傾向にあるようです。
ですので、くせ毛は両親から受け継ぐ可能性がとても高く、先天的なものは、縮毛矯正やストレートパーマなどを代表とする、美容的な施術を髪の毛に加えることでしか改善することは難しいといえるでしょう。
くせ毛の原因 後天的要因
後天的要因として挙げられる原因として考えられるのが、ホルモンバランスの乱れ、毛穴や老廃物の詰まりなどです。
毛穴が詰まる原因はというと、加齢によるホルモンバランスの乱れで皮脂が増える、偏った食事や睡眠不足、ストレスなどによって健康な頭皮が保たれていないというようなことがあげられます。
それぞれ細かくくせ毛の原因についてみていきましょう。
①ホルモンバランスの乱れによるくせ毛
ホルモンバランスが乱れる時期としては、10歳~20歳までの思春期・青年期には体も成長して、ホルモンバランスも乱れます。
この乱れによって髪の毛内部のメラニン色素が増えていき、その影響を受けて髪の毛にくせが出る状態になってしまいます。
②毛穴の詰まりによるくせ毛
ストレスや摂取する機会の増えたファーストフードやジャンクフードなどの脂質の多い食べ物を摂取したりすることで、頭皮の皮脂が増えてしまいます。
この皮脂が増えることによって、毛穴が詰まり気味になってしまい、くせ毛が発生してしまいます。
また、毛穴に詰まるのは皮脂だけではなく、シャンプーやトリートメントの洗い残しもその原因となります。
一般的にも認知されている通り、シリコン入りのシャンプーはシリコンが毛穴の中に入り込んでしまうため、これも毛穴詰まりの原因になってしまいます。
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③加齢によるくせ毛
加齢によって、顔にしわが増え始めますが、これは筋肉繊維がゆるんでくることによる現象ですが、これは顔だけではなく頭皮にも同じことが起こっています。
この現象が頭皮で起こっているということは、毛穴が歪んでしまう原因になります。
④生活習慣
偏った食事や睡眠不足を続けていると、顔に吹き出物や肌荒れをしてしまうことがあるでしょう。
顔の場合は毎日鏡を見ているので、その変化にすぐに気づくことができますが、頭皮を毎日チェックしている人はほとんどいないのではないでしょうか。
ところが、顔と頭皮は繋がっているので、顔に吹き出物や肌荒れを起こしてしまっているということは、頭皮もそのような状態になってしまっている可能性が高いといえます。
このように頭皮にも異常が出てしまっているということはくせ毛になってしまう可能性も高くなってしまうため、顔の肌の調子が悪くなってきたな。。。と感じたら、頭皮の状態にも気を配る必要があるでしょう。
その他のくせ毛の原因になる後天的要因は以下のようなことが挙げられます。
- シャンプーのすすぎ残しや皮脂の洗い残し
- ドライヤーで髪を乾かさない
- ダイエットなどによる栄養不足
- 喫煙
これらの習慣を改善すればくせ毛が軽減する可能性があります。
特に喫煙は毛細血管を細くし、充分に髪の毛に栄養が行きわたり辛くさせるため、くせ毛の原因にももちろんなりますが、細毛や薄毛の原因にもなる可能性がありますので、特に習慣としてはすぐにでも改善した方がいいでしょう。
くせ毛が起こるメカニズムには毛根に問題があるとされています。
真っ直ぐな髪の毛の人は、毛根の形も真っ直ぐであることがほとんどです。
しかし、くせ毛の人の毛根の形が歪んでいます。毛根が歪んでいるので、毛が伸びても歪んだ状態のまま伸びていきます。
すぐに毛根をまっすぐにすることが出来ないので、歪んだ髪の毛を真っ直ぐな状態にキープするコツをご紹介します。
くせ毛をすぐにどうにかしたい場合はパーマが有効
髪の毛にくせがつく根本的な原因は、毛穴のゆがみなので、毛穴のゆがみを修正することはできませんが、くせのついた髪を伸ばしてまっすぐにすることはできます。
髪の毛をまっすぐにするには2つの方法があります。
くせ毛対策① ストレートパーマ
ひとつはストレートパーマです。
ストレートパーマは、ウエーブをつけるパーマと同じ種類の薬剤を使い、くせのついた髪をまっすぐに伸ばす方法です。
もともとストレートパーマは、一時的にまっすぐな髪になりますが、2,3か月程度で元に戻ってしまいます。
くせ毛対策② 縮毛矯正
もう一つは、縮毛矯正です。
縮毛矯正は、矯正用の薬剤を塗布した後、専用のアイロンを使って熱の力で髪の毛をまっすぐにするという方法です。
この方法は、髪への負担は大きいのですが、長持ちし、指通りの良いサラサラの髪の毛になります。
強いくせ毛の人の為に即効性のあるケア方法としては縮毛矯正が有効ですが、何度も縮毛矯正を繰り返していると髪が痛んで、スタイリングが余計に難しくなってしまう可能性もあります。
髪質への相性もありますので、美容師さんに相談しながら、どちらの方法でストレートにするか決めると良いでしょう。
くせ毛を目立たなくする方法
髪を濡らした時に真っすぐになる人は、シャンプーやブローによって、ある程度くせ毛を改善することが出来ます。
くせ毛はシャンプーをした後のケアが大切ですので、くせ毛を目立たなくするブローの方法をご紹介します。
用意するのは、ドライヤーとクシが付いたくるくるドライヤー、ヘアアイロンです。
まずはドライヤーで髪の根元を振りながら乾かしていきます。
半分くらい乾いたら、くるくるドライヤーに持ち替えましょう。
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髪を持ち上げ裏返しにして、根元から毛先に向かってクシを通しながら乾かしていきます。
ロングヘアの人は頭を下げると乾かしやすいです。
髪を裏側から乾かすと、キューティクルが閉じるため、くせ毛が真っすぐになりツヤも出ます。
さらに真っ直ぐにしたい人は、ヘアアイロンで仕上げて下さい。
ヘアアイロンの温度が高すぎると髪が痛みますので、180℃以下で短時間にサッと当てるようにしましょう。
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また、思い切ってくせ毛を生かしたヘアスタイルに変えることもおススメです。
ショートヘアにすれば自然なうねりを利用できて、毎日のヘアケアも楽になりますよ。
くせ毛におすすめのヘアアレンジ
色々ケアしてるのに、中々まだくせ毛が改善しない、という方にぴったりのヘアアレンジをご紹介します。
くせ毛を活かしてアレンジしてみましょう!
くせ毛×編み下ろし
編み下ろしで毛先まで編んでしまえば、くせ毛なんて全然目立ちません!
むしろくせ毛の方がふんわり感が出てオシャレですよ!
くせ毛×アップヘア
アップスタイルで大事なのはこなれ感。
くせがあることで、自然な感じになるので、ふわっと可愛い仕上がりになりますよ!
くせ毛×まとめ髪
まとめ髪もアップスタイル同様、ふんわり感を出すととてもオシャレになります!
くせ毛を活かせばラフ感が自然と出るので、まとめ髪を作るなら直毛よりも断然くせ毛の方がおススメです!
くせ毛のブラッシング方法
ブラッシングは簡単にしか行わないという方もたくさんいらっしゃると思いますが、実はくせ毛に非常に有効なのです。
ブラッシングは艶やかで美しい髪にする効果や、頭皮の汚れを取り除き清潔にする効果、血行を促して柔らかく健康な頭皮を維持する効果など、良い効果がたくさんあります。
ただし、これらの効果は自分の髪にあったブラシを使い、正しい方法でブラッシングした場合に得られる効果です。
よくないブラッシングをした場合、かえって髪を傷めてしまいます。
よくないブラッシングの仕方には、「濡れた髪にブラッシングする」「下から上に向かってブラッシングする」の2点が考えられます。
それぞれの方法でブラッシングした際に起こる髪への影響について説明していきます。
濡れた髪にブラッシングする
髪の表面にはキューテイクルというウロコ状の層があり、髪の内部に外部からの悪影響が及ばないようにする働きをして、髪の健康を守っています。
このウロコ状の層は、髪が乾いている時には閉じていますが、濡れている時には開いて無防備な状態になっています。
その為、濡れた髪にブラッシングをすることで、キューテイクルを傷めてしまい、髪の健康を損なってしまうのです。
タオルドライをする際に、こすらないように注意するのも同じ理由です。
下から上に向かってブラッシングする
キューテイクルにあるウロコのような層は、下向きについているので、上からの刺激には強いのですが、下からの刺激には弱い性質を持っています。
その為、下から上に向かってブラッシングをすることで、キューテイクルを傷めてしまい、髪の健康を損なってしまうのです。
くせ毛を抑えるブラッシング方法
いきなり頭頂部からとかし始めると、途中の絡まりをほぐすことができません。キレ毛の原因にもなってしまうので、必ず毛先から順にとかすようにしましょう。
ドライヤーをかけながらブラッシングする
頭頂部から下に向かって真っすぐにドライヤーの風が当たるように調整しながら、ブラッシングしましょう。
癖毛がどうしても気になる人は、徹底的にブラッシングをした後、シャンプーを使わずに(湯シャン)髪を洗う習慣をつけることで、癖毛を改善することもできます。
ただしこの方法をする場合には、正しい方法でブラッシングすること、継続することが必要です。
ドライヤーと併用する場合には太めのカールブラシ、髪の量が多く、ボリュームを抑えながらクセを取りたい場合にはデンマンブラシやパドルブラシがおすすめです。
また、癖毛の最大の敵は静電気なので、ナイロンのブラシではなく、獣毛で、柄の部分は木のブラシがおすすめです。
くせ毛でお悩みの方は是非試してみて下さい!
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