白髪は抜いていいの？ | 【頭美人】

日本人の髪の毛は通常黒色から濃い茶色なので、白髪が生えてくると目立ちやすく、つい抜きたくなってしまうものです。しかし、白髪は抜いても良いものなのでしょうか。

白髪になるしくみ

毛根で髪の毛を育てる毛母（もうぼ）にはメラノサイトという色素細胞があります。

メラノサイトで作られるメラニン色素が、毛母細胞の細胞分裂によって作られた髪の毛に定着して行き、黒い髪の毛となるのです。

メラニン色素が作られる際にはチロシナーゼという酵素が必要ですが、加齢に伴い新陳代謝が衰えるとこのチロシナーゼの量が減っていきメラニン色素を作ることができなくなるため、色素のない白髪になります。

このため、30台後半から50代にかけて白髪が生えてくる方が多いのです。

また、10代や20代のうちから白髪が生えてくることもあり、これを若白髪といいます。

若いうちから白髪になってしまう理由としては、遺伝的な要素や生活習慣など、様々な要因が考えられますが、決定的な治療法は現在のところ確立されていません。

体調不良やストレスなどにより一時的に白髪になった場合には、原因が解消されれば再び黒い髪が生えてくることもあります。

白髪を抜くとどうなるの？

「白髪を抜くと更に白髪が増える」と聞いたことのある方も多いでしょう。
しかし、毛を抜いたことが他の毛根に影響を与えるということはありません。

白髪が気になり始め抜いた後に、ちょうど白髪が増えつつある時期が重なり「抜いたから増えた」という感覚になるのでしょう。

白髪を引き抜く時に毛根に強い力が加わることで毛穴の形が歪み、次に生えてくる髪の毛に強いうねりが生じることがあります。黒い髪の毛の中にうねった白髪が生えてくると余計に目立つため、また気になって抜くという悪循環に陥りやすくなります。

また、繰り返し毛を抜くことで毛根が傷つき、そこからは新しい髪の毛が生えてこなくなるという可能性もあります。

白髪を抜くのはやめましょう

強いうねりの髪の毛になったり、生えてこなくなってしまうよりは、再び黒い毛が生えてくることを期待したほうがいいのではないでしょうか。

白髪が気になる時には抜かずに、数本であればはさみで根本から短く切ったり、本数が多いようであれば白髪染めを利用しましょう。

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