酸性雨が髪に及ぼす影響って？ | 【頭美人】

酸性雨とは文字通り、酸性の成分の雨であり、大気汚染による環境問題の一つです。

酸性雨の原因は化石燃料の燃焼によって発生する窒素酸化物や塩化水素です。

これらが大気中に水や酸素と反応して硫酸や硝酸といった強い酸性物質となり水蒸気として雲に変化し、酸性の雨を降らす、これが酸性雨です。

つまり人類が石油や石炭を燃やし過ぎたことによる大気汚染の結果です。

強い酸性が体に害をもたらすことは誰もが漠然と理解していると思います。本当に酸性雨は髪に悪影響をあたえる存在なのでしょうか。

弱酸性は殺菌作用もあり、無害です

そもそも人間の肌はPH値が5程度の弱酸性です。

弱酸性のボディソープというキャッチコピーを聞いたことはないでしょうか。酸性には殺菌作用があるため人間の皮膚はごく弱い酸性の成分で洗うのは良いとされています。弱い酸性なら皮膚に影響はありません。

これは髪も同じ事がいえます。髪も弱酸性で洗うのは問題ありません。殺菌効果もあるため弱酸性成分のシャンプーは存在します。

つまり酸性＝人体に悪影響、というイメージは誤ったステレオタイプなイメージといえます。

酸性雨を浴びた髪はどうなるの？

残念ながら環境汚染による酸性雨は弱とは言い難い濃度の酸性です。そのため身体に良い物では決してありません。

しかし人体に悪影響を及ぼすかというと、現在では酸性雨によるハッキリとした悪影響は立証されていません。

酸性雨を浴びると髪が脱色したり、抜け毛になったりという説もありますが、それは強い酸性は物を溶かす作用があるという知識からくる都市伝説レベルの話です。

基本的には酸性雨を浴びたとしても、その日のうちに入浴で洗い流せば身体や髪に影響は無いに等しいという認識でOKです。

ただし強い酸性、例えば塩酸などは金属でも短時間で溶かす恐ろしい液体です。人間の胃液は強い酸性で、食べた食物を溶かします。

吐き気を催して胃液ごと吐いてしまったときに喉がヒリヒリするのは胃液が強い酸性のため、その刺激です。

このように酸性は濃度が濃くなると人体に悪影響をもたらします。そして環境汚染で発生した酸性雨が、人体に無害なレベルの弱酸性に調整されているはずはありません。

今後も環境汚染が改善されなければ酸性雨の濃度は徐々に濃くなることが予想されます。

以上のことから、酸性雨を髪や体に浴びてしまうのは、長期的に考えると悪影響が出る可能性があり、避けるべきなので、注意しましょう！

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