髪を水で整えるのは髪に良くない？ | 【頭美人】

髪を濡らして整えると髪はどんなダメージをどれくらい受けるのか

１分１秒が惜しい朝。時間のないときに、髪の毛が乱れていると焦りますよね。

そんな緊急事態に最も手っ取り早いのが、髪の毛を水で濡らしてパパッと整えてしまうことです。

でも、それって知らず知らずの間に、髪にダメージを与えているかもしれません。

毛髪の内部は、アミノ酸がつながったポリペプチドという物質からできており、これは水素結合、イオン結合、シスチン結合、ペプチド結合という４種類の仕組みでくっついています。

このうち、寝ぐせやブローに関係するのは水素結合です。



この水素結合は、高温（60℃以上）と水分により簡単に外れ、温度が下がったり乾いたりすると再結合します。

ですので、髪の毛を水でぬらすと寝ぐせがリセットされ、整えることができるんです。

ただ、髪の毛は水分を含むと膨張します。

すると、表面を覆っているキューティクルも浮き上がり、そのまま放置しておくと、毛髪内部のタンパク質や必要な水分までが流れ出る恐れがあります。

これが、髪の毛のダメージにつながるわけです。

また、水道水には消毒用の塩素や微量の金属イオンなど不純物が含まれています。

もちろん、飲んで安全なものですから髪への悪影響は基本的にないとされていますが、銅イオンなどのようにカラー剤と反応して、キューティクルを傷つけるといわれているものもあります。

ダメージを受けないようにするための髪の整え方

では、水道水を使わないで頑固な寝ぐせを治す方法はないのでしょうか。

一番おすすめなのは、市販の寝ぐせ直しウオーターを使うことです。

いろいろなメーカーから様々な種類の製品が発売されていますが、この最大の利点は水よりも早く乾くように成分が工夫されていること。

髪を濡らすことのデメリットは、濡れた状態を長く放置することで増大します。

ですから、できるだけ早く乾燥させることが大事なのです。

また、寝ぐせ直しウオーターには、保湿や毛髪補修成分、椿油などのコーティング成分、各種の香り成分が含まれているものが多くあります。

つまり、髪が濡れることによって起こるトラブルを最小限にしながら、一方でヘアケアもできるというわけです。

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また、寝ぐせや乱れがそれほどひどくない場合には、アウトバストリートメントなどを髪の毛になじませて、濡らさずに整える方法もあります。

しかし、どうしても水道水を使わなければならないという場合、できるだけ早く乾かすようにしましょう。

そのために、吸水性の高いタオルでよく拭いた後、ドライヤーを使います。

ただし、ドライヤーの熱も髪のダメージのもとですので、温度よりも風量重視で使用しましょう。

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