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毛髪の構造
メラニンとは
The melanin
よく耳にするメラニンとはどういう働きをしているのでしょうか?
メラニンとは
メラニンというのは、人間の皮膚や、髪の中に含まれている色素のことです。
皮膚に含まれているメラニンは、表皮の基底層にあるメラノサイトで紫外線に反応して作られる色素で、皮膚の色に影響するだけではなく、紫外線から肌を守る働きをしており、その結果シミやソバカスの原因にもなります。
髪に含まれているメラニンは、毛球部にある色素を形成する細胞であるメラノサイトで作られ、髪の内部にあるコルテックスに送られて、髪の毛の色に影響を与えます。
コルテックスというのは、髪の毛の90パーセントを占める細胞で、髪の毛の中心部にあるメデュラという髄質の組織を取り巻いている部分のことです。
このコルテックスの周囲を皮膚で言うと表皮の部分にあたるキューテイクルが包み込んで、髪の毛を外部の刺激から保護しているのですが、さらにコルテックスの内部にあるメラニン色素が、紫外線から受ける影響を防いでいます。
髪のメラニンは、皮膚のあるメラニン色素と同じように、髪の毛や頭部を紫外線から守るという働きもしているのです。
メラニンの種類
メラニン色素には黒褐色系のユーメラニンと、黄赤色系のフェオメラニンという2種類があります。
黒褐色系のユーメラニンが多いと黒髪系に、黄赤色系のフェオメラニンが多いと赤毛系の髪になります。
また、メラニン色素が少ないと金髪になり、メラニン色素がほとんどない髪が白髪です。
メラニンの種類や量は、人種や地域によって違い、さらに個人個人にも差があります。
そして、加齢や病気、精神的な打撃などの原因や、人工的に行う化学的な処置によってメラニンの量は、減少することがあります。
メラニンが減少する原因
髪の毛は、一生を通じて、同じ髪の毛が伸び続けているように感じますが、そうではなく、毛髪サイクルというものがあり、個人差や男女の差はありますが、3年から6年の周期で、抜けおち、新しい髪の毛が生まれています。
そして、髪の毛が抜け落ちる時に、メラノサイトがある毛球部も一緒に失われます。
健康な頭皮や若い頭皮であれば、新しく生えてくる髪の毛の毛球に、しっかりと機能するメラノサイトが作られますが、加齢や病気などの原因で、次第にしっかり機能するメラノサイトが毛球内に作られなくなるというのが、具体的なメラニン色素が減少する原因です。
メラニンが不足すると、加齢や病気などの原因によってメラノサイトが機能しなくなり、メラニン色素が作られなくなると、髪の毛の色を決めるメラニン色素の量が減少する為、髪の色が薄くなったり、白髪になったりします。
メラニンは髪の毛の色を決める、重要な色素ということを覚えておきましょう!
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