女性特有の薄毛・抜け毛「FAGA」はホルモンバランスが原因？ | 【頭美人】

FAGAとは、女性特有の薄毛や抜け毛のことをいいます。

女性ホルモンのエストロゲンが減少することや、食生活、生活習慣、遺伝などが原因で起きる、と考えられています。

男性に起きる男性型脱毛症を「ＡＧＡ」というのに対して、女性（Female）特有の症状であることから、「女性男性型脱毛症＝ＦＡＧＡ」と名付けられました。

男性のＡＧＡは、前頭部や頭頂部が薄くなりますが、女性のFAGAは部分的に薄くなるのではなく、全体的に薄くなってくるのが特徴です。

多くの場合、エストロゲンが減少する40代以降に発症しますが、若い年代でも発症することがあります。

FAGAの予兆

FAGAは、ある日突然薄毛になるのではなく、予兆があります。

なんとなく分け目辺りが薄くなってきたり、髪全体のボリュームが失われてペタンコ髪になってきたりしたら、FAGAの予兆かもしれません。

ほかにも、いままでよりも抜け毛が増えた、抜けた毛が細い、抜け毛の根元（毛根）の白い部分にふくらみがない・黒い、頭皮が固くなった、といった自覚症状があれば、FAGAにより髪のヘアサイクルが乱れている可能性があります。

正常なヘアサイクルは、次の周期を繰り返しています。

3～4ヶ月の休止期（髪の成長が止まり抜ける時期）
↓
2～6年の成長期（髪が太く長く成長する時期）
↓
2～3週間の退行期（毛根が役目を終え休止期に向かう準備時期）

ヘアサイクルが正常なら、1日の抜け毛の本数は100本程度です。

もし、抜け毛の本数が異常に多かったり、予兆を感じたらFAGAを疑いましょう。

30代から女性ホルモンが低下する

女性の薄毛は男性と違い、男性ホルモンを抑制する必要はありませんが、女性ホルモンは、30代から減少していき40代からはかなり少なくなります。

更年期障害も女性ホルモンの乱れによって起こります。

30代から減少する女性ホルモンはエストロゲンです。

正常な毛根は2～3本生えていますが、薄毛で悩む方は、髪も細くなり、毛根から1本程度しか生えていない方が多いです。

頭皮環境をよくして、正しいヘアケアを知り、生活環境を良くすることで、ハリ・コシのあるヘアスタイルになります。

髪にはヘアサイクルがあります。

通常5年から6年は髪が伸びるのに対し、薄毛の方は、何週間から数年の短いサイクルになり、短いまま髪が抜けてしまいます。

一度ヘアサイクルが乱れると、元に戻すまで時間がかかります。

薄毛の原因に心当たりがある方は、薄毛になる前の予防を心がける事が大切です。

生活習慣の乱れがホルモンバランスの乱れを招く

体力のある若年者の方は、夜更かしをしたり不規則な生活になりがちです。

ジャンクフードなどを頻繁に摂取しているという方も、少なくないのではないでしょうか。

食事面ではジャンクフードはできるだけ避けて、栄養バランスのとれた健康的な食事を心がけてください。

夜10時から深夜2時ごろまでの成長ホルモンの分泌が盛んな時間帯は、毛根や頭皮の細胞が成長する時間なので、その時間になるべく睡眠をとるようにすると良いでしょう。

こうした健康的な生活習慣は体内のホルモンバランスを正常に保ってくれるので、ホルモン由来の毛髪トラブルを回避することができます。

ストレスはしっかり発散しましょう

また、生活習慣と同時に改善しなければならないのは、日々感じているストレスフルな生活です。

毎日ストレスを感じていると、脳がそのストレスから体を守ろうとし、交感神経を強く刺激してしまいます。

この危険信号は、神経系の絶妙なバランスを崩し、さらにはホルモンバランスまでも崩してしまう力があります。

ホルモンバランスが崩れると、体を守ろうとして男性ホルモンが活発に働き出し、その結果、毛球の働きを止めてしまうのです。

脳が良かれと思ってする事は、美髪を作るための弊害となります。

なるべくストレスの少ない生活に身を置き、心身共に健康体を手に入れましょう。

FAGAの対処法

FAGAの対処法の前に、まずはご自身の薄毛が本当にFAGAなのかを、専門のクリニックで調べてもらうことをおすすめします。

薄毛には皮膚病やピルの服用を止めたなど、別の原因もあるからです。

クリニックでは、血液検査や頭皮の状態などを診察し、その上でFAGAに合った内服薬や外用薬などで治療します。

もちろん、生活習慣に問題があれば指導もしてもらえるので安心です。

病院に行くことを前提に、以下の対処法を実践してみてくださいね。

・運動をして冷え性や血行不良を改善する
・ストレスを発散して血行不良を改善する
・洗浄力の強いシャンプーではなく、アミノ酸系シャンプーに切り替える
・整髪料は頭皮に付着させないようにする
・髪を作るために必要な、タンパク質や亜鉛、鉄、ビタミンCなどを摂る
・育毛剤を使って血行をよくする（男性用育毛剤はNG）

FAGAかな？と感じたら、できるだけ自己判断せずに、専門医の診察を仰ぎましょう。

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