円形脱毛症、液体窒素での治療は効果なし？ | 【頭美人】

薄毛の多くはホルモンが関係するものですが、それ以外にも治療が比較的難しいとされる円形脱毛症があります。

昔からその存在は知られていましたが、未だそのメカニズムは100％解明されておらず、自己免疫疾患が大きな要因と考えられています。

このタイプの薄毛にも複数の治療法がありますが、今回は液体窒素を使った方法の是非について考えます。

円形脱毛症治療に液体窒素をおすすめしない理由

液体窒素を用いた治療法はケースによっては選択肢に成り得ますが、基本的にはおススメしない方法です。

というのも、現在はこれ以外にもっと有力な治療手段があるからです。

液体窒素を用いる場合は、その冷却刺激を薄毛部分に加えることで免疫システムを混乱させ、脱毛に作用しないようにするのが狙いです。

この方法は刺激があることから皮膚の弱い人や子供には使用できません。

そして日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインでは、液体窒素による治療法はC1＝「行っても良いが十分な根拠がない」という評価になっています。

同ガイドラインでは、これよりも推奨度の高いステロイド局所注射や局所免疫療法が奨められていますので、治療法選択の優先順位としてはこちらの方が奨められるのです。

ただし、液体窒素も全く無効なわけではなく、70％程度の患者さんには何らかの有用な作用が見られたとの意見もあります。

上記の治療法が何らかの理由で選択できない場合や、併用療法として利用する場合は液体窒素も選択肢に入ることも考えられます。

円形脱毛症治療の注意点

円形脱毛症の治療を開始したら、医師の指示を守って各種治療法を一定期間継続して行います。

そして特段の指示がなければシャンプーやマッサージなどは普段通り行ってください。

髪が抜けるからとシャンプーをしないと十分に頭皮の汚れを落とすことができず、頭皮環境が悪化してしまいます。

食事や睡眠など生活習慣の改善も普通の育毛対策と変わりません。

大事なことはストレスとの付き合いです。

円形脱毛症は見た目が非常に気になるため、心理的負担が大きくストレスになってしまいます。

気にするほどにその重圧がかかりストレス性の抜け毛につながる危険もあります。

難しいかもしれませんができるだけ気にしないようにしましょう。

なってしまったものは仕方がない、早く気づいて治療を始められて良かったと気持ちを切り替えてください。

医師を信じて適切な治療を施せば症状はきっと改善します。

円形脱毛症でお悩みの方は、専門の病院で治療法を一度相談してみてはいかがでしょうか。

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