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- john masters organics(ジョンマスターオーガニック)ブランド訪問
原料へ徹底的にこだわり、環境に対して敬意を払いながら、本当に髪や肌にナチュラルな製品を作ってきたジョンマスターオーガニック。すべての原料は、USDA(米農務省)に認可されているフランスを拠点とするエコサートも認証を取得しており、厳しい基準をクリアしたものだけを使用しています。今回、そんなジョンマスターオーガニックさんに取材をお願いし、さまざまなお話を伺ってきました。
今回インタビューにご協力して下さった方は…
- 藤城 いずみさん
- 株式会社スタイラ(現.株式会社ジョンマスターオーガニックグループ)
リテール部 教育研修課 トレーナー
大学で管理栄養士を専攻。給食に大量の消毒剤が使われていることや、病院食に疑問を持つ。自然療法であるアロマテラピーサロンに就職し、その後タラソテラピーを扱う会社でインストラクターとして勤務。2006年に入社し、現在もオーガニックを日本中に広めるべく奮闘中。
ジョンマスターオーガニックについて教えてください。
------ジョンマスターオーガニックはどのようにして生まれたのですか?
実在するヘアケアアーティストで、今もなお生きているジョンマスターがNYのソーホーのサロンでこつこつとオイルを作り始め、製品化しました。22年前にアーティストが始めたブランドですね。
編集部:そうなんですね。ジョンマスター氏が彼自身で製品を作り始めたきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
ジョンマスターがサロンでアーティスト活動をする中、実際に目の前の顧客様の「未来の髪」つまり、その場での美しさではなく、お客様の10年後20年後も美しい髪を保って頂くには、頭皮そして根元を健康にすることが大切という考えに至りました。その当時、“オーガニック”という概念は今のように全く浸透していませんでしたが、彼は未来のお客様の為にオーガニックにこだわった製品を作り始めたんです。
------ジョンマスター氏が“オーガニック”にこだわった理由を詳しくお聞かせいただけますか?
ジョンマスターは常々「皮膚は臓器である」と言っております。これは、食べるものに気を遣って、付けるものに気を遣わないのはおかしいよね、という考え方です。頭皮も皮膚自体も経皮吸収※をするんですよ。心配している方も多いかと思います。だからこそ、とにかく皮膚につけるものをオーガニックであり、いいものであり、無農薬という意義にこだわっています。
編集部:経皮吸収・・・初耳です!(笑)確かに皮膚から体内に吸収される成分が、オーガニックのものであれば安心ですね。
※皮膚から物質を吸収すること。
有効な成分ならいいのですが、日用品や医療薬には経皮毒性のある物質もあるため、これらの経皮毒性化学物質が経皮吸収によって体内に入るとなると問題があります。
------NYで生まれた製品とのことですが、日本での取り扱いが始まった経緯についてお聞かせいただけますか?
日本に上陸したのは2007年の秋です。もともと弊社は、ヘアケアをやりたいと始まったわけではなく、「ライフスタイルコスメティクス」として、女性はもちろん赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで安心して使えるブランドを集めたいという想いがありました。そこで、弊社の代表がジョンマスターと出会い、彼の作る製品のコンセプトやブランドヒストリーに感銘を受け、日本での取り扱いが始まりました。
編集部:2007年というと、日本でもあまりオーガニックのものって広まっていなかったかなと思うのですが、今では本当にオーガニックの製品が増えましたよね。このような背景にどのようなものがあったのでょうか?
そうですね。わたしたちが牽引してきたという自負はもちろんあります。弊社で取り扱うオーガニックブランドでerbavivaというものがあります。こちらも日本での販売当初は、このようなオーガニック製品はお肌に優しい、ナチュラル志向の人が使う、敏感肌の人が使う、など狭い範囲の人が使うものというイメージがありました。ですが、徐々にオーガニックだからこそ効果がある、オーガニックだからこそ効く、ということが消費者の方々に根付いてきました。お肌に優しいだけでは女性って使わないですよね。やっぱり何か変化があったり、ケアが楽しかったりそして一番のポイントは美しくなれるか、ということ。それらをオーガニックだからこそ叶えられる、そこをお客様が認めてくださってきたんだと思っています。やはり世の中の流れとして、環境問題だったりオーガニック志向というものを、皆さんがより真剣に考えるようになったことで、マーケットにもお客様に受け入れられてきたのだと思います。
ジョンマスターオーガニックの今後の展開について教えて下さい。
------御社は環境問題などにとても積極的に活動されていらっしゃいますよね。環境問題への考え方と、具体的な取り組みについて教えて頂けますか?
こちらに関しては、ジョンマスターとして、弊社として、の2つにわけてお話させて頂きますね。まずは、ジョンマスターがされていることについてですが、彼は環境問題について「トレンドではなく生き方」「グリーン=生き方」ということを常に提唱しています。実際に、アメリカの大きな環境委員会であるグローバルグリーンUSAに名を連ねていることでも有名です。
そして、弊社として取り組んでいることについてですが、「オーガニック=生き方」という理念のもと企業活動を行っています。例えば、直営店では瓶物の製品をお渡しする際、緩衝材としてアパレルメーカーさんの余り布を使用しています。小さなことかもしれませんが、こういう活動がお客様とのコミュニケーションツールになったりもするんです。また、年に一回小茂根福祉園さんと一緒にカレンダーを制作したり、高知県の馬路村の子供達に遊具を贈ったり、震災の基金はずっと継続して行っています。
- STYLA×小茂根福祉園
- 東京板橋区にある小茂根福祉園の素敵なイラストに出会い、何かコラボレーションさせて頂き、お客様にお届けしたい。そして、作品作りを通して、福祉園を支援していくことに繋がればという願いを込めてカレンダーの制作を始めました。
詳しくはこちら
- STYLA×馬路村
- 2010年に開催された、日本最大級の地球フェスティバルでの出展ブースで得た収益すべてを、高知県馬路村に開設された「千年の森基金」に寄付し、その寄付金で、馬路保育所と幼稚園に木のおもちゃを贈りました。
詳しくはこちら
------このような企業活動はスタッフさんから意見が上がることが多いのですか?
そうですね。現場だったり本当にいろいろなところから提案はあります。もともと弊社の代表も、社会貢献ができるような会社を創りたいと、10年前に起業しているのでそれに共感するメンバーが集まっていて、色々な発言が出てくるんじゃないかなと思います。
編集部:皆さんが日頃から環境問題や社会貢献活動について意識を持たれているからこそ、色々な活動の輪が広がっていくんですね。
ジョンマスターオーガニックの魅力とは?
------ジョンマスターオーガニック製品の一番の特徴を教えて頂けますか?
いま、オーガニックやナチュラルの製品って世の中に溢れていて、見極めがとっても難しいですよね。直営店でもよくお客様から「ジョンマスターってノンシリコンシャンプーですか?」と質問を受けることがよくあります。そんな時、わたしは教育担当として「ハイっ」とにこっと笑うだけでは、他のノンシリコンシャンプーと同じになってしまうよ、とスタッフに伝えるんです。もちろん、ノンシリコンであることは間違いないのですが、ジョンマスターはそういうものとは全く違ってオーガニックシャンプーなんです。オーガニックシャンプーっていうカテゴリって日本にはまだないんですよね。70%以上がオーガニック成分でできているのは他社にはない強みだと思っています。
今では、オーガニック成分を1つや2つ使用しているだけでオーガニックシャンプーと謳っていたり、シリコンを抜いてノンシリコンと宣伝しているけど、トリートメントにはシリコンが入っていたり・・・そういう製品が多い中で、弊社では「本物のものを本物の人が売る」ということに注力しています。
編集部:確かにノンシリコンとかオーガニックっていう言葉が入っているだけで安心して、成分まできちんと確認したりしませんもんね。
お客様でも見極めができる人が多くなってきていますが、ジョンマスターこそ本物であることは自信を持っています。
------他のブランドにはないジョンマスターの魅力はどんなところでしょうか?
まずひとつ目に「ラインがない」というところです。ヘアケアの製品って、例えば、“やわらかい髪用”とか“カラーヘア用”というように、コレとコレとコレを使ってねって決められていますよね。でも、ジョンマスターの製品は頭皮の状態と仕上がりの状態に合わせてカスタマイズして自由にコーディネートすることが可能なんです。プロが作ったからこそ、いろんなお悩みに合わせてご提案することができるんです。ふたつ目は、「製品の用途のボーダーがない」というところです。例えば、ワックスだけど唇に塗っても良いし手に塗っても良い、というように、この使い方だけしかできないよ、という製品がないんです。こちらは、他のブランドにはないオーガニックだからこそできることですね。
編集部:へぇー!そんな使い方もできるんですね!これは他のブランドさんではとてもできませんね!ラインがないということでしたが、逆に選ぶのに迷ってしまいそうなんですが、直営店のアドバイザーさんには髪のことも相談できるのでしょうか?
はい、スキンケアアドバイザーは通称「お肌のかかりつけ医」として活動させて頂いています。もちろん、頭皮の状態もお顔の状態もみさせて頂いていますよ。専門医さんのようにマイクロスコープ等の器具を使用して、ということは行っていませんが、ひとり一人の状態をみてお客様のなりたい姿をお聞きして、解決策をご提案させて頂いております。
------ジョンマスター製品の利用者の方はどんな方が多いですか?
お店にいらっしゃる方を見ると、3ブランドを扱っているのでママさんが多いですね。ジョンマスターというブランド単体でみると、20代後半から30代、40代の女性が圧倒的に多いです。
編集部:男性のお客様はあまりいらっしゃらないんですか?
そんなことないですよ。お店にも毎日男性のお客様はいらっしゃいます。ジョンマスターはパッケージのデザインもユニセックスで、洗練されたデザインですので男性の方にも好評です。だいたい月に3誌以上は男性誌の取材も受けていますし、頭皮や薄毛にお悩みの方は、探してご来店いただくこともあります。また、日本での最初の展開は実は百貨店のメンズ館だったんですよ。それくらい、男性にも支持されていますね。
------今後もっとこういう人に使って欲しいなというものはありますか?
今は女性がメインの利用者ですが、お家に帰って自分だけのシャンプーとして使うだけではなく、いいなと思ったものは愛する人にも紹介して欲しいですし、そして家族にも。わたしたちは会社として、最終的には「ライフコスメティクス」を目指していますので、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、いつどんな時もどんな状態に来ても、ここに来たらいいものが見つかる!そんなお店を目指しています。
そして、今後はもっと深いお悩みがあるような40代、50代、60代以降の年配の方々に、ジョンマスターの製品を使っていただきたいなと思っています。ホルモンバランスが乱れて抜け毛が多くなってきたり、白髪だったり、頭皮が硬くなることによるくせ毛やうねりなど、加齢とともに悩みってどんどん深くなっていくんですよね。わたしたちは現在、そういった深い悩みを解決できるような製品の開発に取り組んでいますので、いまメインでご利用頂いている20代後半から30代という年代の方とともに年数を重ねていき、顧客様のもっと深いお悩みをお持ちの年代の方々にもぜひ試していただきたいと思います。
------直営店でお客様と接する中で、大切にしていることはありますか?
まずは「聞く」こと。そして「お客様のなりたいと思っている姿を共有する」ことです。一方的な商品説明をするだけでは、わたしたちスタッフの存在って必要ないですよね。わたしたちは、まずお客様のお話をよく聞いて、お客様のなりたい姿と、自分の思い描くお客様のなりたい姿の認識を合わせ、共有して、そのなりたい姿になっていくために必要なものをご提案させて頂いています。
編集部:ジョンマスターの製品ってヘアケアに限らず製品数が多いと思うのですが、スタッフの方たちもそれらの製品について勉強するの大変そうですよね。
スタッフはお客様と接する前に、きちんと研修を行っています。アロマテラピーや皮膚理論を始め、ブランドごとにじっくりと時間をかけて製品のことを学んでいますよ。
------ジョンマスター製品を使ったヘッドスパの効果は?
大きく分けてふたつあります。頭皮&根元の改善と、空間の安らぎですね。今は頭皮が硬くなってしまっているお客様が多いですが、オーガニック成分が頭皮に優しく染み込むことで頭皮が柔らかくなります。頭皮は腕などに比べて毛穴が多く、いいものも悪いものも成分が皮膚に吸収し易いんですよね。頭皮のトラブルを抱えていらっしゃる方が、ジョンマスターのヘッドスパで症状が軽減した、というお声は頂きます。
あとは、やはり香りです。オーガニックの本物のエッセンシャルオイルの香りですので、深呼吸をして頂ければ、全身でリラックスできる高い心理的な効果があると思います。髪をコーティングするようなトリートメントのピカっとするような瞬間的な美しさではなく、もちろん髪もツヤツヤになるんですが、アロマの香りに包まれる空間の安らぎと、頭皮・根元の改善、という効果を存分に感じて頂ければと思います。
------ジョンマスター製品を使われている方にメッセージをお願いします。
やはり使い続けてください!ということが一番ですね。そして、ご自身が実感した良さを周りの方にもお伝え頂けたら嬉しいです。今後は商品展開がどんどん深くなっていきます。例えば、“頭皮”という観点でも、より深い深刻なお悩みをお持ちの方にも喜んでいただける製品を作っていきます。ぜひ楽しみにしていて頂ければと思います。
ジョンマスターオーガニックさんのオフィスにお邪魔して行った今回の取材。オフィスに入ると、アロマの香りがふんわりと香り、多くの観葉植物や取り扱いの製品がウッド調の棚に並んだ、まるでサロンのような癒しの空間。聞くと、NYソーホーのサロンをイメージして作られたのだそう。素敵すぎます!!お話の中で印象に残ったのは「皮膚は臓器である」という言葉。確かに食べ物は、“体にいいもの”っていう基準で選ぶことが多いけれど、ヘアケアやスキンケアって、パッケージや価格、香りだけで決めてしまうことが多いかも・・・。考えてみると、皮膚ってヒトの体の外側を覆う一番大きな部分ですもんね。反省です。お話を伺った藤城さま、同席くださった広報の大澤さま、お二人とも本当に髪とお肌が綺麗で、オーガニックの素晴らしさを物語っているようでした。ぜひ、わたしも試してみたいと思います!藤城さま、大澤さま、とってもステキなお時間をありがとうございました♪
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